「自動仕分けシステム」により、単純作業を減らし本来の仕事に集中できた事例
昨今の人手不足・働き方改革について、どのように取り組まれているでしょうか? ここでは、ある電気機械メーカー様での事例について紹介いたします。
そのメーカー様には、毎日いろいろな部品がひっきりなしに入荷してきます。納入する部品メーカーも多く、各メーカーが個別に納入してくるので入荷するタイミングも不規則です。入荷伝票の処理・検品・仕分けに資材の担当者は毎日追われていました。部品の入荷が多い繁忙期には、人手が足らず残業になることもしばしばありました。大きな問題になっていたのが、毎日の単純作業の繰り返しです。伝票入力ミスや検品のカウントミス、仕分けミス等が発生してしまうこともありました。忙しいときの単純作業の繰り返しで、どうしてもケアレスミスが発生していました。
単純作業のため、新たに人材採用してもなかなか長続きしません。伝票や高価な購入部品を扱うこともあり、セキュリティの面から考えると、誰にでも簡単に任せられる業務でもありません。
単純作業を人手で行うことによる様々な問題は、以下のようにまとめられます。
- 単純作業の繰り返しのため、集中力の欠如に繋がる。
- 集中力が欠如するため、ケアレスミスが発生する。
- 長時間の単純作業のため、精神的なストレスが発生する。
- 精神的なストレスが発生し、面白みがない業務のため、作業員が長続きしない。
- 限られた人員で業務を行うため、人手が限られ繁忙期には残業になってしまう。
- 伝票処理や高価な部品の取り扱いに携わるため、セキュリティの問題が背中合わせである。
そこで当社では、ロボットを活用した自動仕分けシステムを提案しました。以下がその動作イメージです。
今まで人手によって行っていた一連の作業を「単純作業」と「人でないとできない作業」に仕分けして、単純作業をロボットに置き換えたのです。自動化したことで、単純作業における人的ミスも削減することができました。
このようなシステムには次のようなメリットがあります。
- 仕分け作業をロボットにて行うため、人が単純作業から解放される。
- 単純作業から解放されるため、伝票入力等の重要な業務に集中することができる。
- 伝票入力に集中できるため、ケアレスミスもなくなる。
- 単純作業の手間が省けるため、人間でないとできない複雑な業務に人員を配置可能になる。
- 仕分け作業を自動化することで、データ管理をデジタル的に行えるため、検品ミスも撲滅。
- ロボットにより自動化することで、高価な部品でもセキュリティ上の心配がない。
このシステムを導入したことにより、複雑な業務でミスをすることがなくなり、仕事の効率と質を改善することに成功しました。作業者が定着しないという問題からも解放され、自動化でデータ管理できることでセキュリティ面での心配も解消されています。神経が必要な業務に集中し、単純作業をロボットに任せる。そのことで、仕事の質を高め、残業時間を減らし、限られた人員で業務を遂行する。これがまさに自動化がもたらす、人員不足解消と働き方改革の実現なのです。