[DINレール加工機] 高度な制御技術による自動DINレールカット及び加工
制御盤に機器を取り付ける際に頻繁に使用されるDINレールは、定尺(2m・1m)で販売されるのが一般的で、使用する際には制御盤のレイアウトに合わせてカットする必要があります。またDINレールを制御盤に取り付ける穴位置を担当者が測り、穴位置が合うようにカットしなければなりません。さらにメンテナンス等の際に人の手が当たりそうな箇所に設置されるDINレールは角の部分で手を切らないようにやすりがけを行っていました。例え標準的な仕様の制御盤を製作する際でも、これらの作業を各担当が行っていました。
制御盤毎に前述の作業を個別の担当者が行うため、仕上がりにバラつきが生じ、また、作業効率の悪さがしばしば問題になっていました。
本装置[DINレール加工機]は、産業用ロボットを用いて、DINレールを自動的にカットし且つ先端の角取り加工を行います。
2mのDINレールのカット内訳をタッチパネルから登録する事で、登録した内容でのカットを自動的に実行し、指定すれば角の部分を丸める処理(導入前のやすりがけに相当)を行います。
また穴位置の調整が必要であれば短くカットを行い、不要な部分を排除する処理も行います。
タクトタイムは人より数十秒遅いか同等程度(行う処理により変動)ですが、最初にDINレールのセッティングさえ行えば2時間半~3時間分の作業をノンストップで連続実行する為、担当者に別の作業を行う時間が生まれました。また、機械が自動的に加工するため、カットしたDINレールの品質は常に一定で、バラツキが無くなりました。
現在は、製造部門の花形作業者として大活躍しています。
DINレールとは?
制御盤内にリレーやタイマーなどを取り付ける際に利用される、金属製のレールのことで、ネジ取付と比較して、着脱が容易でメンテナンス性に優れるという特長があります。