アクチュエータ
アクチュエータとは、入力されたエネルギーもしくはコンピュータやシーケンサーが出力した電気信号を、物理的運動に変換する、機械・電気回路を構成する機械要素で、能動的に作動または駆動するものです。
具体的なものとして、エンジンや電動機(モーター)のように物体を動かす駆動装置や、その動作により制御を行う機械、油圧・空圧、熱、電磁などの物理的な制御装置があります。
アクチュエータは基本的にエネルギーを与えることで運動を発生させますが、何らかの装置に組み込む場合は、電気的な信号(入力・出力信号)によって制御できるようにするなどして、自動制御機構に組み込みます。
最近では、ロボットの関節を動作させるなどの利用が多く見られ、エネルギーを与えたときだけ縮み、エネルギーを絶つと外部の力に対して受動的になるアクチュエータも多く、関節を動作させる場合には、関節を曲げるアクチュエータと、伸ばすアクチュエータがセットになっていたり、あるいは片側をばねの弾力で肩代わりさせるなどの設計様式も見られます。
こういった複雑な動作を要求されるアクチュエータは制御のために状態を検出するセンサと同時に組み込まれ、状態を監視することも可能です。これによってアクチュエータに入力されるエネルギーが調節でき、望みどおりの運動を行うことができます。
近年では制御用コンピュータの高性能化・小型化が進み、ロボットがより現実的な装置として利用されていますが、その陰で、アクチュエータもより効率よく動作するものが求められています。また、センシング技術も並行する形でセンサの小型化・高精度化や一定の情報処理機能を備える知能化が進んでおり、これからのロボットの発展に欠かすことのできない重要な要素となってきています。
当社は創業50年以上の永きにわたり、電気制御の分野でこのようなアクチュエータの制御やセンシング技術を応用し、さまざまな制御技術に精通した技術や集団として実績を積み上げています。
この記事へのコメントはありません。